ホーム > 第1章 品質改革 商品化前の厳密な耐久テスト
ニトリの製品サンプル試験の根底にあるのは、FMEA(故障モード影響解析)の考え方。「お客様がこういう使い方をしたらどうなるか?」という検討を重ね、不具合や事故のパターンを事前に想定した上で試験を行います。例えば、食卓のイスをテストする場合、JISに則った試験では、4本の脚に均等に荷重をかけてテストします。ところが実際には、前の2本の脚を浮かせて椅子全体を斜めにし、後ろの2本で全体重を支えるような使い方がめずらしくありません。そういう場合、椅子の強度が足りないと破損してしまいます。そのような想定のもと、ニトリでは、例えば1つのイスに対して、一定の重さの負荷を何万回もかけることで、背もたれの強度がどの程度なのかを測定したりもしています。また、耐荷重だけでなく、切り傷ややけど、感電、アレルギー物質、発火など、あらゆる可能性を想定して精密な評価項目を設定し、数々の耐久試験機を導入して厳しい試験を行っています。近年では、出来上がった製品だけに留まらず、製品になる前の素材やパーツに至るまで、ニトリの耐久テストは及んでいます。