ニトリビジネス

2024年6月19日 #コラム

ホームステージングとは? 効果や注意点をご説明します!

目次

1.ホームステージングの効果

2.ホームステージングのさまざまな方法

3.ホームステージングの成功事例

4.ホームステージングを行うときの注意点

5.まとめ

1.ホームステージングの効果

ホームステージングとは、不動産の売買や賃貸を促進するために、インテリアで物件を魅力的に演出することです。不動産の購入者や借り手に、「こんな魅力的な家に住みたい!」と思ってもらうことで、さまざまな効果が期待できます。

(1)短期間での成約

不動産の売買や賃貸において、ホームステージングは物件の買い手や借り手が見つかるまでの期間を短くする効果が期待できます。ホームステージング白書によると、売却が難航している物件や長期間売却できない物件にホームステージングを実施することで、物件の67%が平均2ヶ月以内で成約するという調査結果があります。また、賃貸物件についても、ホームステージングを施した物件の71%が平均1ヶ月以内で成約するという調査結果もあります。

出典:「ホームステージング白書2022」(一般社団法人日本ホームステージング協会)

(2)値下げ販売の抑止

不動産の売買では、できるだけ物件の価格を下げずに販売したいですが、ホームステージングは物件の価格面でも効果が期待できます。ホームステージング白書によると、当初査定額が平均4500万円の物件にホームステージングを実施したところ、平均で約23万円(約0.5%)高く売却されたという調査結果があります。

出典:「ホームステージング白書2017」(一般社団法人日本ホームステージング協会)

ホームステージングの効果は、地域性や物件の築年数などさまざまな条件の考慮が必要ですが、他にも物件の問合せ増加、内覧数の増加など、多くの効果が期待できます。

2.ホームステージングのさまざまな方法

(1)レンタルする

家具や小物をレンタルして空室の物件を演出することは、一般的なホームステージングの方法です。ホームステージング事業者へ、家具の選定から搬入や演出、撤去まで依頼できますので、手間や時間を大幅に削減できます。事業者によっては、物件売却後に家具の移設を依頼することも可能です。中長期的には一定の費用が発生するため、費用対効果の見極めが重要となります。

(2)購入する

レンタルではなく、家具や小物を購入する方法もあります。長期間の演出が想定される場合には、初回の購入費のみで済むため、長期的にはコストを抑えられる可能性があります。ホームステージング事業者に依頼する場合は、プランや演出を依頼することもできるので、家具の選定や演出にかかる時間も削減できます。家具付き物件として販売することもできますが、購入希望者が不要の場合は自社で保管が必要となるため、倉庫が家具でいっぱいにならないよう注意が必要です。

(3)片付ける

住みながら物件を売却する場合には、片付けを代行するホームステージングサービスもあります。費用を抑えながら、物件の写真や内覧時の印象を向上させることができ、購入希望者に対して魅力的に見せることができます。

(4)バーチャルショールーム

リアルな物件に演出するのではなく、バーチャルな物件に演出して顧客に訴求する方法もあります。実際の家具を購入するよりも費用が抑えられるため、コストパフォーマンスに優れていますが、実物と比較すると物件の魅力を伝えるのが難しい場合もあります。

このように、ホームステージングにはさまざまな方法があり、それぞれに独自の特徴がありますので、効果を見極めながら最適な方法を選んでください。

3.ホームステージングの成功事例

「変則的な間取りの物件」が1ヶ月で成約

不動産会社のA社様が販売していた中古物件は変則的な間取りで、玄関に入るとすぐに居住スペースがあり、階段室を挟んだ奥にキッチンがあるという物件でした。居住スペースも一部袖壁に仕切られていて、どこを何の部屋にしてよいかイメージし難い間取りでした。私たちは居住スペースが掃き出し窓に面していることに着目し、外の景色を見ながら食事ができる、ダークブラウンを基調としたオープンカフェのようなコーディネートをご提案しました。

結果としては、ホームステージングを実施してから1ヶ月で、物件を気に入ったお客様に購入頂ける事になりました。

ホームステージングは部屋を美しく見せることはもちろんですが、 販売が困難だと予想される「変則的な間取り」において真価を発揮するといえます。 ホームステージングによって空間のポテンシャルを最大限に引き出し、お客様の日々の豊かな暮らしを具体的にイメージさせることが、早期成約の鍵となるのです。

4.ホームステージングを行うときの注意点

(1)安全性

ホームステージングで使用する家具や装飾品の納品には一定のスキルが必要です。納品スキルが不足していると物件を傷つける恐れがありますので、マンションの共用部分などもしっかりと養生してくれる、納品に慣れたホームステージング事業者に依頼することが重要です。

(2)費用の計画性

ホームステージングを中長期的に運用する場合、費用の見積と計画をしっかり立てることが必要です。ホームステージング事業者によっては、家具の移設回数の上限設定があったり、延長料金が嵩むことがあります。これらの条件を事前に確認し、予算内で計画を立てることが必要です。

(3)レンタル品の状態

レンタルの場合、商品は他の物件でも使用しているため状態があまり良くない場合があります。ホームステージング事業者を選ぶ際は、メンテナンス体制がしっかりしているかどうかも大事なポイントです。

(4)プランの提案

ホームステージング事業者によっては、具体的なプランを提案せずに納品することがありますが、納品後にイメージと違うと感じることがあるかもしれません。事前にしっかりとプランを提案してくれる事業者を選ぶことが重要です。

5.まとめ

ホームステージングは、不動産の売却や賃貸をスムーズに進めるための有力な方法です。成功事例や注意点を参考にしながら、効果的なホームステージングを行いましょう。

ニトリでは、家具販売で培ったノウハウを元に、お客様に最適なホームステージングをご提供しています。物件の販売や賃貸でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談下さい!

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