リフォーム補助金の全体像|住宅省エネ 2025 年キャンペーンとは?
「住宅省エネ2025キャンペーン」とは、国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して実施する、家庭の省エネを強力に推進するための大規模な補助金制度の総称です。主に以下の3つの事業で構成されており、リフォーム内容に応じて活用できる制度が異なります。
事業名 |
対象工事 |
補助上限/戸 |
先進的窓リノベ2025事業 |
断熱性能高い窓・ドアの改修 (外窓、内窓、ガラス、ドア交換など) |
200万円 |
給湯省エネ2025事業 |
高効率給湯器の設置 |
・戸建住宅 :2台 ・共同住宅等:1台 |
子育てグリーン住宅支援事業 |
①開口部の断熱改修 ②躯体の断熱改修 ③エコ住宅設備の設置 ※上記は必須工事、任意工事は後述 |
・必須工事2つ実施で40万円 ・必須工事3つ実施で60万円 |
先進的窓リノベ2025事業
対象工事
断熱性能高い窓・ドアの改修
(外窓、内窓、ガラス、ドア交換など)
補助上限/戸
200万円
給湯省エネ2025事業
対象工事
高効率給湯器の設置
補助上限/戸
・戸建住宅:2台
・共同住宅等:1台
子育てグリーン住宅支援事業
対象工事
①開口部の断熱改修
②躯体の断熱改修
③エコ住宅設備の設置
※上記は必須工事、任意工事は後述
補助上限/戸
・必須工事2つ実施で40万円
・必須工事3つ実施で60万円
また、各事業には以下の申請要件があります。
要件名 |
要件内容 |
対象工事の着手期間 |
2024年11月22日以降に工事着工したもの |
交付申請の予約の受付期間 |
申請開始~予算上限に達するまで (遅くとも2025年11月14日まで) |
交付申請の受付期間 |
申請開始~予算上限に達するまで (遅くとも2025年12月31日まで) |
合計補助額の下限 |
各事業ごとに1申請あたりの合計補助額が5万円以上 |
- 対象工事の着手期間
2024年11月22日以降に工事着工したもの
交付申請の予約の受付期間
申請開始~予算上限に達するまで
(遅くとも2025年11月14日まで)
交付申請の受付期間
申請開始~予算上限に達するまで
(遅くとも2025年12月31日まで)
合計補助額の下限
各事業ごとに1申請あたりの合計補助額が
5万円以上
それでは、各事業の詳細と活用ポイントを、以下で詳しく見ていきましょう。
あなたのリフォームはどれが対象? 3つの補助金制度を具体解説
先進的窓リノベ2025事業
~ 断熱窓リフォームで最大200万円補助 ~
「先進的窓リノベ2025事業」は、住まいの快適性の向上とエネルギー費用負担の軽減を目的として、高性能な断熱窓やドアへのリフォームを支援する制度です。
対象となる工事と補助額は以下の通りです。
工事種類 |
イメージ |
工事内容 |
1枚当たりの補助額 |
①ガラス交換 |
 |
既存サッシを活用し、複層ガラス等に交換する工事 |
5,000円~55,000円 |
②内窓設置 |
 |
既存窓の内側に新たに内窓を設置、または既存内窓を交換 |
12,000円~106,000円 |
③外窓交換 |
カバー工法 |
 |
既存窓枠の上から新しい窓枠を被せて複層ガラス等に交換する工事 |
58,000円~266,000円 |
はつり工法 |
 |
既存窓と窓枠を撤去し、新たに窓枠と窓を取り付ける工事 |
46,000円~266,000円 |
④ドア交換 |
カバー工法 |
 |
既存ドアの枠を残し、新しい枠とドアを取り付ける工事 |
58,000円~266,000円 |
はつり工法 |
 |
既存ドアとドア枠を撤去し、新たにドア枠とドアを取り付ける工事 |
46,000円~266,000円 |
①ガラス交換
工事内容:
既存サッシを活用し、複層ガラス等に交換する工事
1枚当たりの補助額:5,000円~55,000円
②内窓設置
工事内容:
既存窓の内側に新たに内窓を設置、または既存内窓を交換
一枚当たりの補助額:12,000円~106,000円
③外窓交換
<カバー工法>
工事内容:
既存窓枠の上から新しい窓枠を被せて複層ガラス等に交換する工事
1枚当たりの補助額:58,000円~266,000円
<はつり工法>
工事内容:
既存窓と窓枠を撤去し、新たに窓枠と窓を取り付ける工事
1枚当たりの補助額:46,000円~266,000円
④ドア交換
<カバー工法>
工事内容:
既存ドアの枠を残し、新しい枠とドアを取り付ける工事
1枚当たりの補助額:58,000円~266,000円
<はつり工法>
工事内容:
既存ドアとドア枠を撤去し、新たにドア枠とドアを取り付ける工事
1枚当たりの補助額:46,000円~266,000円
ご検討中の窓やドアのリフォームの補助額は、窓(ドア)の性能とサイズによって異なります。詳しくはお問い合わせのうえご確認下さい。
なお、ドア交換は、他の窓の工事と同時に申請する場合のみ補助対象となります。
また、子育てグリーン住宅支援事業との併用は可能ですが、同じ窓やドアに対して両方の補助を受けることはできませんのでご注意下さい。
給湯省エネ2025事業
~ お得にリフォームして光熱費の節約も ~
給湯省エネ2025事業は、一定の性能を満たす高効率給湯器の導入の支援を行う事業です。
対象となる機器と補助額は以下の通りです。
種類 |
概要 |
1台当たりの補助額 |
①ヒートポンプ給湯器 (エコキュート) |
夜間電力や太陽光で発電した電力を有効に利用してお湯を作り、貯湯タンクに蓄えて必要なときにお湯が使えます。 |
60,000円~130,000円 |
②電機ヒートポンプ・ ガス瞬間式併用型給湯器 (ハイブリッド給湯器) |
ヒートポンプ給湯機とガス温水機器を組み合わせ、⾼効率な給湯ができます。 |
80,000円~150,000円 |
③家庭用燃料電池 (エネファーム) |
都市ガスやLPガス等から水素を作り、その水素と空気中の酸素の化学反応により発電します。発電の際に発生する排熱を回収し、給湯器としての役割も果たします。 |
160,000円~200,000円 |
①ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
概要:夜間電力や太陽光で発電した電力を有効に利用してお湯を作り、貯湯タンクに蓄えて必要なときにお湯が使えます。
1台当たりの補助額:60,000円~130,000円
②電機ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器(ハイブリッド給湯器)
概要:ヒートポンプ給湯機とガス温水機器を組み合わせ、⾼効率な給湯ができます。
1台当たりの補助額:80,000円~150,000円
③家庭用燃料電池(エネファーム)
概要:都市ガスやLPガス等から水素を作り、その水素と空気中の酸素の化学反応により発電します。発電の際に発生する排熱を回収し、給湯器としての役割も果たします。
1台当たりの補助額:160,000円~200,000円
補助額は機器の性能によって異なります。詳しくはお問合せのうえご確認下さい。
また、子育てグリーン住宅支援事業との併用も可能ですが、同一機器で重複して補助は受けられないため注意してください。
子育てグリーン住宅支援事業
~ 様々なリフォームが対象の補助金制度 ~
子育てグリーン住宅支援事業は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、省エネ改修等への支援を行う事業です。
対象となる工事と補助額は以下の通りです。
区分 |
カテゴリ |
対象工事(設備) |
1戸あたり補助額上限 |
必須工事 |
①開口部の断熱改修 |
ガラス交換/内窓設置/外窓交換/ドア交換 |
必須工事①~③ すべて実施: 上限60万円 必須工事①~③ いずれか2つ実施: 上限40万円
必須工事①~③ いずれか2つ以上 + 任意工事: 上限60万円 |
②躯体の断熱改修 |
外壁、屋根・天井または床(基礎断熱)の部位ごとに、一定の使用量以上の断熱材(ZEHレベル)を利用する断熱改修 |
③エコ住宅設備の設置 |
太陽熱利用システム/節水型トイレ/高断熱浴槽/高効率給湯器/節湯水栓/蓄電池 |
任意工事 |
④子育て対応改修 |
ビルトイン食器洗機/掃除しやすいレンジフード/ビルトイン自動調理対応コンロ/浴室乾燥機/宅配ボックス/窓・ドア/キッチン対面化 |
⑤防災性向上改修 |
屋根瓦の破片相当以上の飛来物の衝突に対して安全性を有することが確認された合わせガラスまたは合わせ複層ガラスへの改修 |
⑥バリアフリー改修 |
手すりの設置/段差解消/廊下幅等の拡張/衝撃緩和畳の設置 |
⑦空気清浄機能・換気機能付き エアコンの設置 |
本事業の事務局に登録された型番の製品を使用したエアコン設置工事 |
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入 |
国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険への加入 |
【必須工事】
①開口部の断熱改修
ガラス交換/内窓設置/外窓交換/ドア交換
②躯体の断熱改修
外壁、屋根・天井または床(基礎断熱)の部位ごとに、一定の使用量以上の断熱材(ZEHレベル)を利用する断熱改修
③エコ住宅設備の設置
太陽熱利用システム/節水型トイレ/高断熱浴槽/高効率給湯器/節湯水栓/蓄電池
必須工事①~③すべて実施:上限60万円
必須工事①~③いずれか2つ実施:上限40万円
【任意工事】
④子育て対応改修
ビルトイン食器洗機/掃除しやすいレンジフード/ビルトイン自動調理対応コンロ/浴室乾燥機/宅配ボックス/窓・ドア/キッチン対面化
⑤防災性向上改修
屋根瓦の破片相当以上の飛来物の衝突に対して安全性を有することが確認された合わせガラスまたは合わせ複層ガラスへの改修
⑥バリアフリー改修
手すりの設置/段差解消/廊下幅等の拡張/衝撃緩和畳の設置
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
本事業の事務局に登録された型番の製品を使用したエアコン設置工事
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険への加入
必須工事である①~③を2種類以上行う必要があり、任意工事のみでは補助金の対象外となります。
(必須工事①~③いずれか2つ以上+任意工事:上限60万円)
工事の内容によって細かく補助額が設定されていますが、内容によっては、「先進的窓リノベ2025事業」や「給湯省エネ2025事業」の方が高い補助を受けられる場合があります。
詳しくは、リフォームショールームや公式ホームページからお気軽にお問合せ下さい。
※ニトリでは②躯体の断熱改修、③エコ住宅設備の設置の”太陽熱利用システム”,”蓄電池”のリフォームは対応しておりません。
事例紹介|こんなリフォームでいくら貰える? ニトリの実例をご紹介
「リフォームで補助金が使えることは知っていても、ご自身の計画でいくら補助され るのか、イメージが湧きにくい方も多いでしょう。
ここでは、代表的なリフォーム工事の事例をいくつかご紹介します。どのような工事 で、どのくらいの補助金が受けられるのか、費用感の目安としてぜひ参考にしてくだ さい。
【 事例1 】 内窓設置による断熱リフォーム|冬の寒さ・結露対策
築27年のマンションで行った「内窓設置」による断熱リフォーム事例です。 築年数が経過した住宅では、窓の性能が原因で「冬の寒さ」「夏の暑さ」「結露の発生」といった課題が起こり がちです。
そこでニトリでは、これらの課題をまとめて解決できる「内窓」の設置をご提案しました。
この工事は国の補助金対象となり、費用を抑えながら、断熱性向上による省エネ効果や結露抑制 といったメリットが得られます。
●リフォーム内容
•リビングの窓(引き違い+FIX窓) に、断熱性の高い樹脂サッシの内窓を設置
●費用シミュレーション
•窓部分工事費:約37万円
•活用した補助金 : 先進的窓 リノベ 2025 事業
•活用した補助金額 :10万9,000円
<内訳>内窓設置
・内窓サイズ大(Uw1.5以下):65,000 円 × 1
・内窓サイズ中(Uw1.5以下):44,000 円 × 1
※補助額は窓の性能とサイズで決まります。
実質負担額 : 約37万円ー10.9万円=約26.1万円
内窓を設置すると、既存の窓との間に空気の層が生まれ、これが断熱材の役割を果たします。 結果として、冬は室内の暖気が逃げにくく、夏は外の熱気が侵入しにくくなるため、冷暖房の 効率が向上し、光熱費の削減に繋がります。 また、室内外の温度差が緩和されることで 、結露 の発生も大幅に抑制できます。補助金を活用することで初期費用を抑えつつ、住まいの快適性 と省エネ性能を同時に高められる、コストパフォーマンスに優れたリフォームです。
まとめ|期限やルールを確認し、お得なリフォームを実現しよう
リフォーム補助金は非常に魅力的ですが、活用する際にはいくつかの注意点があります。事前に理解しておくことで、後悔のないリフォームを実現しましょう。
【補助金には予算と期限がある】
各補助金制度には国全体の予算が組まれており、申請額が予算上限に達し次第で受付が終了となります。また、申請期間も定められています。人気のある制度は早期に終了することもあるため、計画的な準備と早めの手続きが肝心です。
【制度の併用ルールを確認する】
複数の補助金制度を併用できる場合もありますが、「同一工事に対して複数の補助金を受けることはできない」など、ルールが定められています。どの制度をどのように組み合わせるのが最もお得か、専門家であるリフォーム事業者に相談しましょう。
【登録事業者への依頼が基本】
「住宅省エネ2025キャンペーン」などの国の補助金は、事務局に登録された事業者が行う工事が対象です。信頼できる登録事業者を選びましょう
まとめ
ニトリのリフォームでは、お客様一人ひとりのご要望に合わせた最適なリフォームプランのご提案はもちろん、複雑な補助金制度の活用についても専門スタッフが丁寧にサポートいたします。商品選びから申請手続き、施工、アフターサービスに至るまで一貫して対応し、お客様の「理想の暮らし」づくりをお手伝いします。 リフォームや補助金についてご不明な点があれば、どうぞお気軽にニトリのリフォームまでご相談ください。
ニトリのリフォーム公式HP