2026.01.28

キッチンリフォームの基本|おすすめの選び方から費用まで解説

キッチンリフォームは、毎日の家事効率や家族の過ごし方に直結する「暮らしの中心」を整える大切な機会です。 本記事では、キッチン選びで押さえるべきポイントから、進め方・費用相場までを分かりやすく解説します。理想のキッチンリフォームを叶えるのガイドとして、ぜひご活用ください。

キッチンの選び方|5つのポイント

キッチンリフォームでは、日々の使い勝手や将来の暮らしまで見据えた多角的な視点から検討することが重要です。このセクションでは、キッチン選びのために押さえておきたい5つの重要なポイントをご紹介します。

【ポイント① 間取り・レイアウトで選ぶ】
キッチンの使い勝手や、リビング・ダイニングを含めたLDK全体の印象を大きく左右するのが「レイアウト」です。調理中の動線効率に直結するだけでなく、ご家族とのコミュニケーションの取りやすさにも深く関わってきます。

~I型キッチン~
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コンロ、シンク、調理スペースが一直線に配置される、もっとも一般的なレイアウトです。コンパクトな住宅や、リフォーム費用を抑えたい場合に非常に適しています。壁に向かって設置するタイプですが、袖壁に付けてリビング側に向けて設置することもできます。


~L型キッチン~

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シンクとコンロがL字型に配置されているため、作業動線が短くなり作業効率がアップします。コーナー部分がデッドスペースになりやすい点は注意です。


~アイランド型~

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キッチンが部屋の中央に「島」のように独立して設置されていて、開放的な空間を演出できる点が最大のメリットです。キッチンの周りをぐるりと回れるため、回遊性が高く複数人での調理にも適しています。


~ペニンシュラ型~

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片側が壁に接した「半島」のようなレイアウトで、アイランドキッチンの開放感を持ちつつも、より省スペースで設置できるのが魅力です。


~Ⅱ型~

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シンクとコンロを2列に分けて配置する効率的なレイアウトです。アイランド型を設置できる部屋の幅はないけれど、回遊性のある開放的な空間を演出したい方にもおすすめです。


【ポイント② ワークトップの使いやすさで選ぶ】
キッチンのワークトップは、毎日の快適性に直結する重要なポイントです。まず、一般的にワークトップの高さは「身長÷2+5cm」が目安となり、キッチンの多くは80cm/85cm/90cmの高さで販売されています。ショールームで実際に調理の姿勢を試して確認することをおすすめします。

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次にワークトップの素材は、以下3つが代表的です。

人工大理石:
質感がよく色柄のバリエーションも豊富。普及価格帯の商品で主流の素材です。

ステンレス:
雑菌に強くて衛生的。家庭用でもプロの厨房でも使われています。

セラミック:
高耐久な素材で、石のような高級感のある見た目も特徴です。

シンクの素材も、ワークトップと同じ素材の人工大理石やステンレスなど合わせることができます。静音性や汚れの付きにくさといった機能も含めて選びましょう。

【ポイント③ 設備機器で選ぶ】
キッチンの快適性を大きく向上させるのが、ビルトイン型の設備機器です。

加熱機器:
加熱機器には「ガスコンロ」と「IHクッキングヒーター」があります。ガスコンロは直火ならではの火力調整が魅力ですが、IHは火を使わない安全性や清掃性の高さが特徴です。

レンジフード:
レンジフードは、お手入れのしやすさが重要です。自動洗浄機能付きや静音性の高いモデルなど、最近は掃除の手間を大幅に削減できる高性能な製品が増えています。

食洗器:
食洗機は、家事の時短や節水効果が期待でき、いまや多くの家庭で利用されています。必須の設備ではありませんが、ご家族の人数や普段の食器の量など、ライフスタイルに合わせて選択しましょう。

【ポイント④ 収納の量と質で選ぶ】
キッチンのすっきり感を維持し、作業効率を高めるためには「収納」の選び方が非常に重要です。単に収納量が多いだけでなく、「どこに何を収納するか」を考えた「質」の高い収納が求められます。
最新のシステムキッチンでは、足元まで無駄なく使えるスライド式の引き出し収納や、デッドスペースを有効活用するコーナー収納、必要な時に目の高さまで降ろせる吊戸棚(ダウンウォール)など、さまざまな便利なソリューションが採用されています。調理器具、食器、食材など、お手持ちのアイテムをリストアップし、それらが使いやすく収まるかどうかをショールームで実際に確認してみることをおすすめします。

【ポイント⑤ 施工の制限を把握する】
希望のキッチンが見つかったとしても、物理的・構造的な制約で設置できない場合があります。例えばマンションの場合、キッチンの位置や向きを変えるレイアウト変更は、床下の給排水管の位置や天井を通る排気ダクトのルートによって大きく制限されることが多いです。また、戸建て住宅であっても、建物の構造上撤去できない壁や柱が存在する場合があります。これらの制約は、専門家でなければ判断が難しいことがほとんどです。そのため、早い段階でリフォーム会社に現地調査を依頼し、ご自身の希望がどこまで実現可能か、どのようなプランが現実的であるかを把握することが非常に大切です。

キッチンリフォームの流れ|6つのステップ

キッチンリフォームは、漠然としたイメージを具体化し、理想のキッチンを実現するための計画的なプロセスです。ここでは、リフォームの一般的な流れを6つのステップに分けてご紹介します。

1. イメージを固める・情報収集:
まずは、どのようなキッチンにしたいか、どんな点に不満があるのかといった理想のイメージを具体的にまとめます。雑誌やインターネットで情報収集したり、ショールームで実物を見たりして、具体的な要望を固めていきましょう。この段階で、複数のリフォーム会社から資料を取り寄せたり、ウェブサイトで実績を確認したりして、候補となる会社を探し始めることも重要です。

2. 現地調査:
候補となるリフォーム会社が決まったら、自宅へ来てもらい、キッチンの状況や間取り、給排水管やガス管、排気ダクトの位置などを詳しく確認してもらいます。この調査は、正確なプランと見積もりを作成するために不可欠です。採寸や構造上の制約なども細かくチェックしてくれるので、疑問点があれば遠慮なく質問しましょう。

3. プラン提案・見積もり:
現地調査の結果に基づいて、リフォーム会社から具体的なプランと見積もりが提示されます。希望が反映されているか、素材や設備のグレード、追加工事の内容などをしっかり確認しましょう。この段階で、複数の会社から「相見積もり」を取ることをおすすめします。同じ工事内容でも費用や提案内容が異なる場合があるため、比較検討することで、よりご自身に合ったプランと納得のいく価格を見つけることができます。

4. 契約:
提示されたプランと金額に納得できたら、リフォーム会社と契約を結びます。契約前には、工事内容、費用総額、支払い条件、工期、保証内容などを再度確認し、不明な点がないようにしましょう。特に、追加費用が発生する可能性のある項目や、万が一の際の対応については、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

5. 納品・施工:
いよいよ実際の工事が始まります。工事期間中は、騒音や粉じんが発生することがあります。また、水回りが使えなくなるなど、日常生活に支障が出る可能性もあるため、事前にリフォーム会社と工事スケジュールや工事中の生活について細かく打ち合わせをしておきましょう。近隣への挨拶も忘れずに行うと、工事がスムーズに進みます。既存のキッチンを撤去し、新しいシステムキッチンを同じ場所に設置するだけであれば、2~4日程度で完了することが多いです。キッチンの交換と合わせて、壁紙(クロス)や床材の張り替え、キッチンパネルの設置などを行う場合は、4~7日程度が目安となります。

6. 完成・アフターフォロー:
工事が完了したら、リフォーム会社と一緒に最終的な仕上がりを確認します。プラン通りに施工されているか、設備は正常に動作するか、傷や汚れがないかなどを細かくチェックしましょう。完成したら終了でなく、使用時に不備があったときにしっかり対応してくれるリフォーム会社を選ぶ事が大事です。

価格帯別|キッチンリフォームの費用相場

キッチンリフォームを検討される際、多くの方が最も気になるのは「一体いくら費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。Webサイトやカタログで目にすることが多いのは、キッチン本体や工事費込みパック価格などで、オプションや自宅の状況を考慮すると総額はどれくらいになるのか懸念に思う方も少なくないと思います。このセクションでは、工事の規模や内容別の現実的な費用感をお伝えするために、実際のリフォーム事例を交えながら解説していきます。

50万円台~150万円:キッチン本体を”同じ場所”で入れ替え

キッチンリフォームの中で最も一般的で、多くの方が選択される価格帯が50万円台から150万円です。この価格帯では、既存のキッチンと同じ位置、同じサイズで新しいシステムキッチンに交換するケースが中心となります。
含まれる工事内容としては、古いキッチンの解体・撤去費用、新しいキッチンの組立・設置費用、給排水管やガス管、電気配線の接続費用、そして発生した廃材の処分費用などが挙げられます。新しいシステムキッチンのグレードによって費用は変動し、ベーシックな機能を持つものであれば50万円台から、デザイン性や機能性を高めたミドルグレードであれば100万円前後、さらに高機能なハイグレードモデルを選ぶと150万円程度が目安となります。現在のキッチンの位置や間取りを変えずに、新しいキッチンに一新したい場合に最適なリフォームの目安と言えるでしょう。

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【リフォーム費用:約82万円】
お部屋にあったカラーでキッチンリフォーム

80~200万円:内装やカップボードなど、キッチンは同じ場所で入れ替えつつ周辺まで整える

キッチン本体の交換に加えて、周辺の内装工事や収納の追加まで行う場合は、80万円から200万円程度の費用が目安となります。キッチンだけを新しくすると、長年使ってきた壁紙の汚れや床の傷みが目立ち、かえって古く見えてしまうことがあります。そのため、キッチン本体の交換に合わせて内装も一新したいというニーズに応えるプランです。
この価格帯に含まれる具体的な工事内容としては、前述のキッチン交換費用に加えて、キッチンの壁紙(クロス)や床材(クッションフロアやフローリングなど)の張り替え、食器や調理器具を収納するカップボード(食器棚)などが含まれます。これにより、キッチン空間全体が統一感のある美しい空間に生まれ変わり、見た目の満足度だけでなく、収納力も大幅に向上させることができます。

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【リフォーム費用:約110万円】
キッチンと床をお気に入りの雰囲気に

150~400万円:レイアウト変更も含めて”キッチン空間”をまるごと刷新

壁付けキッチンを対面キッチンに変更したり、キッチンの位置や向きを大きく変えるなど、大掛かりなレイアウト変更を伴うリフォームは、150万円から400万円程度の費用が目安となります。この価格帯になる主な理由としては、キッチン本体の費用に加えて、既存の配管や配線、構造に関わる大規模な工事が必要になるためです。具体的には、給排水管やガス管、換気扇から外部へ通じる排気ダクトの移設工事、電気配線の変更や増設工事が発生します。また、間仕切り壁の撤去や新設に伴う大工工事、床や壁の広範囲な補修や内装工事も必要になります。費用は高額になりますが、動線が劇的に改善され、LDK全体が開放的になったり、家族とのコミュニケーションが取りやすくなったりと、日々の暮らしを大きく変える満足度の高いリフォームが実現できます。ご自身のライフスタイルに合わせて、本当に理想とするキッチン空間を手に入れたい方におすすめの選択肢と言えるでしょう。

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【リフォーム費用:約240万円】
内装に合わせた、おしゃれで広く使いやすいオープンキッチンに



~50万円:キッチン設備を部分的に交換

「キッチン全体をリフォームする予算はないけれど、特定の不満を解消したい」という方に最適なのが、部分的な設備交換です。この場合、50万円以下の費用でキッチンをより快適にすることができます。
具体的な例としては、古くなったガスコンロを最新のIHクッキングヒーターに交換する工事が挙げられます。IHクッキングヒーターは火を使わないため安全性が高く、お手入れも簡単です。また、掃除が大変なレンジフードを自動洗浄機能付きの最新型に入れ替えたり、水漏れなどの不具合がある水栓を新しいものに交換したりすることも可能です。さらに、後付けで食洗機を設置すれば、毎日の洗い物の手間を大幅に削減でき、節水効果も期待できます。これらの部分リフォームは、少ない負担でキッチンの利便性や安全性を向上させ、日々の家事ストレスを軽減する有効な手段と言えるでしょう。

キッチンリフォームの費用を抑える3つのコツ

相場費用は分かったものの、もっと費用を抑えられる方法は多くの方が気になるポイントではないでしょうか。このセクションでは、リフォームの費用を賢く抑えるための、具体的で実践的な3つのコツをご紹介します。高価な最新機能にただ飛びつくのではなく、ご自身の暮らしに本当に必要なものを見極めること、既存のものを上手に活かす発想、そして国や地方自治体が提供する公的な制度を上手に活用する視点から、費用削減のポイントを詳しく解説していきます。

暮らしに合わせて「ちょうどいい」を選ぶ

キッチンリフォームの費用を抑える上で、最も重要となる考え方は、ご自身のライフスタイルにとって「過不足のない、ちょうどいい」グレードや機能を選ぶことです。例えば、普段あまり料理をしないご家庭であれば、最高級グレードの多機能コンロはオーバースペックかもしれません。また、外食が多いライフスタイルであれば、大容量の食器洗い乾燥機は、その性能を十分に活かせず宝の持ち腐れになる可能性もあります。
カタログに掲載されているハイスペックな機能や最新のデザインに目を奪われがちですが、「自分たちの暮らしに本当に必要か?」という視点で、冷静に機能や素材を取捨選択することが大切です。そうすることで、結果的に無駄な出費をなくし、かつ、ご自身の満足度が非常に高いリフォームを実現することにつながります。ショールームなどで実物を見る際も、見た目の豪華さだけでなく、日々の家事をイメージしながら、本当に必要な機能かどうかをじっくり検討してみてください。

活かせるものは残して、交換は最小限に

まだ使える既存の設備や建材を上手に活かす考え方があります。
例えば、レンジフードやコンロが比較的新しい、または特に不満がないのであれば、それらを再利用するという選択肢もありますし、吊り戸はそのまま残し、本体の下台だけリフォームするという選択肢もあります。
もちろん全体を新品に変えた方が満足度は高まりますので、費用と満足度のバランスを考えることが大事です。

補助金・助成金で賢く負担を軽くするる

もし活用できればリフォーム費用の大きな助けとなるのが、国や地方自治体が提供する補助金や助成金制度です。キッチンリフォームで対象となりうる代表的な制度としては、「子育て支援」や「省エネ性能の向上」(高効率給湯器の導入など)を図るもの、「バリアフリー化」(手すりの設置や通路幅の確保など)に関するものが挙げられます。
これらの制度の有無や内容は、お住まいの自治体によって異なり、申請期間や条件も複雑なケースが多いため、まずはリフォームを依頼する会社や、お住まいの市区町村の役所の窓口に相談してください。ご自身が対象となる制度を見つけ出し、上手に活用することで、賢くリフォーム費用を抑えることができるでしょう。

まとめ|理想のキッチンリフォームを実現

この記事では、キッチンリフォームを成功させるための選び方やリフォームの流れ、費用相場や費用を抑える方法まで、幅広い情報をお伝えしました。

理想のキッチンリフォームを実現する鍵は、主に次の3つに集約されます。

1. 暮らしに合う優先順位を決める
動線や収納、設備など「何を一番改善したいか」を整理し、レイアウトや仕様を暮らし方に合わせて選びましょう。

2. 納得できる予算の組み立てをする
相場を基準に、必要十分なグレードへ取捨選択。使える設備は残し、補助金も含めて総額を調整しましょう。

3. 信頼できるリフォームの会社を選ぶ
早めの現地調査で、できる事できない事を把握し、相見積もりで提案内容・費用・工期・保証やアフター対応を比較しましょう。

キッチンリフォームは単なる設備の交換ではなく、毎日の暮らしを豊かにし、家族との大切な時間を育むための投資です。この記事で得た知識が、皆さまが理想のキッチンを実現し、より快適で満足度の高い生活を送るための一助となれば幸いです。ぜひ、後悔のないキッチンリフォームの一歩を踏み出してください。

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