洗面化粧台は大きく2つのタイプ
洗面化粧台は、ユニットタイプ(既製のセット品)とシステムタイプ(組み合わせ・セミオーダー品)に分けられ、多くの洗面化粧台リフォームはユニットタイプです。
ユニットタイプの洗面化粧台のうち、普及価格帯の主なタイプは、鏡の裏が収納になっている「三面鏡タイプ」と、鏡の横がオープンな収納になっている「一面鏡タイプ」の2つがあります。
三面鏡タイプ

洗面化粧台の中でも、現在多くのご家庭で採用されているのが三面鏡タイプです。
以下のような特徴があります。
【収納力が高い】
・鏡の裏側が収納になっており、毎日の身支度に使う化粧品、歯ブラシ、整髪料などを鏡裏にすっきりと片付けることができる
・サイドキャビネットなど、上部や横に組み合わせできる収納が豊富に用意されている
【清潔感を保ちやすい】
・壁付け水栓や継ぎ目が少ないボウルなど、清掃性がある設計が多い
・鏡裏収納のため、洗面台上が散らかって見えない
【干渉に注意】
・三面鏡の扉や下台の引き出しが、ドア枠やタオル掛けなどに干渉しないか注意が必要
三面鏡タイプは、「洗面台まわりをすっきり見せたい方」や、「掃除の手間をできるだけ減らしたい方」に向いています。
多くのメーカーが幅広く展開しているタイプなので、洗面化粧台を選ぶ際はまず三面鏡タイプを選択肢に入れて検討すると良いでしょう。
一面鏡タイプ

【物が取りやすい】
・オープンな棚なので、どこに何があるか一目で分かり、さっと手に取れる
【価格を抑えやすい】
・三面鏡に比べて機能がシンプルでコストを下げやすい
【清掃や整頓が必要】
・収納量が少なく、オープンな棚なので散らかりが目立ちやすい
一面鏡タイプの洗面化粧台は、「リフォームの費用を重視する方」、「セカンド洗面台としてコンパクトに設置したい方」、「最低限の機能で十分という方」にとって有力な選択肢となります。
毎日を快適にする5つのポイント
洗面化粧台の基本的なタイプを押さえたら、次に日々の使い勝手や快適性をさらに向上させるための具体的な機能や仕様に注目しましょう。このセクションでは、洗面化粧台の高さやサイズ、ボウルの素材、水栓、収納、照明といった重要な5つのポイントについて説明します。「毎日を快適にする洗面化粧台」を選ぶために、ぜひ参考にしてください。
【ポイント1:サイズ(ボウルまでの高さ・幅・奥行き)で選ぶ】
洗面化粧台を選ぶ上で、ご自身の身体に合った「高さ」「幅」「奥行き」は、毎日の使いやすさに直結する非常に重要なポイントです。特に、洗面ボウルまでのカウンター高さは、毎日の洗顔や手洗いなど、腰への負担を軽減するためにも使う人の身長に合わせて選びましょう。一般的な目安としては、身長165cmの方であれば80cm程度のカウンター高さが使いやすいとされています。ショールームなどで実際に立ってみて、ご自身の身長と姿勢に合うかを確認することをおすすめします。
洗面化粧台の幅は、主に600mm、750mm、900mmなどが主要な選択肢となります。設置スペースに収まることはもちろん大切ですが、洗面台の前の通路幅やドアの開閉スペースも考慮に入れる必要があります。幅が広すぎると洗面所が狭く感じられ、窮屈になる可能性があります。奥行きについても、ありすぎると引き出しや扉の開閉時に他の家具と干渉したり、洗面所内の動線を妨げたりする可能性があります。ご家族がスムーズに動ける空間を確保できるよう、洗面化粧台単体だけでなく、洗面所全体でのバランスを考えて選びましょう。
【ポイント2:ボウルの素材と形状で選ぶ】

洗面化粧台選びにおいて、ボウルとカウンターの形状と素材は、使い勝手や清潔感を左右する重要な要素です。家族の朝の混雑を解消したい場合は、横長のカウンターやダブルボウルタイプを検討すると良いでしょう。また、水はねを気にせず使える深型ボウルは、衣類のつけ置き洗いなどにも便利です。素材は、傷に強く高級感のある陶器、お手入れしやすい人工大理石、衛生的なホーローなど、それぞれに特徴があります。清潔感を保ちたい方には、汚れがつきにくく掃除しやすい素材を選ぶことが重要です。
【ポイント3:水栓で選ぶ】

水栓の選び方も、洗面化粧台の使いやすさを大きく左右します。水栓の根元に水が溜まりにくく、お掃除がしやすいタイプとして人気なのが「壁付け水栓(ハイバック水栓)」です。一方、洗面台のデッキ部分から立ち上がる「デッキ水栓」は従来から多くの製品に採用されています。どちらのタイプも一長一短がありますが、水栓まわりを常に清潔に保ちたい場合は、水が溜まりにくい壁付け水栓がおすすめです。
さらに、機能面で注目したいのが、ホースを引き出して使える「シャワー水栓」です。これはボウル内の隅々まで洗い流せるため、お掃除が格段に楽になります。また、朝の寝癖直しやちょっとした洗髪にも便利で、忙しい朝の時間を短縮するのに役立ちます。最近では、手をかざすだけで水が出る「自動水栓」も増えています。自動水栓は衛生的であるだけでなく、水の出しっぱなしを防ぐことで節水効果も期待できます。ご自身のライフスタイルや重視するポイントに合わせて、最適な水栓タイプを選びましょう。
【ポイント4:収納力で選ぶ】

洗面所の収納力は、常にすっきりとした空間を保つために非常に重要なポイントです。散らかりがちな化粧品や日用品を機能的に収納できるかどうかで、日々の使い心地は大きく変わります。まずは、洗面所に何を、どれくらいの量収納したいのかを具体的にリストアップしてみましょう。例えば、化粧品、スキンケア用品、歯ブラシなどの小物のほか、タオル、洗濯洗剤のストック、掃除用具なども洗面所で使うことが多いかもしれません。
収納の種類としては、まずミラーキャビネットがあります。三面鏡タイプであれば鏡の裏側が全て収納になっており、細々としたものを隠して収納できます。次に、洗面台の下のベースキャビネットは、引き出しタイプと開き戸タイプがあります。特に引き出しタイプは奥の物まで見渡しやすく、取り出しやすいメリットがあります。また、洗面台の横や壁面に設置するトールキャビネットは、リネン庫としてタオルやパジャマなどを収納するのに便利です。デッドスペースを有効活用できる壁厚収納なども検討すると、より収納力を高めることができます。
家族全員が快適に使える洗面所を目指すには、物の定位置を決め、取り出しやすくしまいやすい収納計画を立てることが重要です。現在の収納の不満点を解消し、将来を見据えた十分な収納スペースを確保することで、洗面所がより快適で使いやすい場所へと変わります。
【ポイント5:快適機能で選ぶ】

洗面化粧台には、日々の生活をさらに快適にするための様々な便利機能が搭載されています。例えば、コンセントの数や位置は、電動歯ブラシやシェーバーの充電、ヘアアイロンの使用など、毎日のルーティンに大きく影響します。必要な家電製品を使う場所を想定し、使いやすい位置に十分な数のコンセントがあるかを確認しましょう。
照明も明るさも、メイクや身だしなみチェックの際に非常に重要です。また、お風呂上がりや湿気の多い朝でも鏡が曇らないように、「曇り止めヒーター付きミラー」を選ぶと、常にクリアな視界を確保でき、小さなストレスが解消されます。これらの機能は必須ではありませんが、ご自身の使い方をシミュレーションしながら、「あると便利な機能」として検討することで、洗面所での時間をより快適に過ごせるようになります。
洗面化粧台リフォームの費用目安
洗面化粧台のリフォームを検討する際、最も気になるのが費用ではないでしょうか。リフォームにかかる費用は、「洗面化粧台の本体価格」と「工事費」の大きく2つに分けられます。しかし、選ぶ製品のグレードやタイプ、さらには既存の状況や希望する追加工事の有無によって、総額は大きく変動します。
このセクションでは、一般的な洗面化粧台のタイプごとに「本体価格と基本的な工事費を合わせた費用目安」をご紹介します。また、リフォームを進める中で追加費用が発生しやすい具体的なケースについても詳しく解説しますので、予算計画を立てる上での全体像を掴んでいただけます。
後悔のない洗面化粧台リフォームを実現するためには、本体価格だけでなく、工事費や予期せぬ追加費用まで含めた全体像を把握しておくことが非常に重要です。ぜひ、ご自身のライフスタイルや予算に合ったプランを見つけるための参考にしてください。
本体価格と基本工事費の目安
洗面化粧台のリフォーム費用は、選ぶ製品のタイプやグレード、そして既存の状況によって大きく変動します。ここでは、先に紹介した主要な3つのタイプ「3面鏡タイプ」「1面鏡タイプ」「カウンタータイプ」に分けて、本体価格と基本的な設置工事費を合わせた費用の目安を解説します。ここで示す金額はあくまで一般的な相場であり、製品の具体的な仕様やメーカー、そして依頼する施工業者によっても変わる可能性があるため、あくまで参考としてご活用ください。
まず3面鏡タイプは、一般的な幅75cm程度のもので、本体価格と基本工事費を合わせて15万円から30万円程度、高機能なハイグレード帯では30万円から50万円程度が目安となります。価格は収納内部の機能、水栓タイプ、照明仕様、ボウル素材、カウンターデザインによって変動します。
次に1面鏡タイプは、本体価格が安価な傾向にあり、一般的な75cm程度のもので、本体価格と基本工事費を合わせて10万円から20万円程度が費用目安です。
ご自身のライフスタイルや予算に合ったタイプを見つけるためにも、まずはこれら大まかな費用感を掴んでおくことが大切です。
本体+基本工事以外で追加になりやすい費用
洗面化粧台のリフォーム費用を考える際、製品の本体価格と基本的な設置工事費はわかりやすい項目ですが、それ以外にも追加で費用が発生するケースもあります。このセクションでは、どのような場合に、どのような追加費用がかかりやすいのかを具体的に解説し、リフォーム計画を立てる上での参考にしていただけるようにご説明します。
【コンセントや照明変更にかかる電気工事費】
洗面化粧台のリフォームと同時に、コンセントの増設や照明の変更を希望される場合、電気工事が必要となり追加費用が発生することがあります。例えば、電動歯ブラシやシェーバーの充電用にコンセントを増やしたい、または洗面台周りの照明をもっと明るくしたい、デザイン性の高い照明器具を取り付けたいといったケースです。これらの工事は、配線の新設や移設を伴うため、電気工事士の資格を持つ専門家が対応する必要があります。
【壁の補強やカウンターを支えるための下地・造作工事費】
新しい洗面化粧台のデザインや機能によっては、壁の補強や下地の造作工事が追加で必要になることがあります。特に、おしゃれな壁付けタイプのカウンターを設置する場合や、収納力のある重い吊り戸棚を取り付ける場合、既存の壁の強度だけでは不十分なことがあります。多くの住宅の壁は石膏ボードでできており、重いものを直接取り付けると破損の原因になったり、将来的にカウンターが傾いたり、キャビネットが落下したりする危険性があるためです。このような場合、壁の内部に合板などの下地材を補強する工事が必要になります。
【サイドキャビネットや吊り戸棚など周辺収納の追加費用】
洗面化粧台本体の交換だけでなく、洗面所の収納力をさらに高めたいとお考えの場合、サイドキャビネットや吊り戸棚といった周辺収納の設置費用が追加でかかります。
【床・壁のやり替えなど内装工事の費用】
洗面化粧台のリフォームを機に、洗面所の内装も一新したいと考える方は多くいらっしゃいます。特に、新しい洗面台のサイズが以前のものと異なる場合、床や壁に古い設置跡が見えてしまうことがあります。このような場合、床のクッションフロアの張り替えや壁紙(クロス)の張り替えといった内装工事が必要となり、追加費用が発生します。
後悔しないための確認点
【保証の確認をしておく】
洗面化粧台本体のメーカー保証だけでなく、施工部分の保証やアフターサービスの有無など、リフォーム会社がどこまで対応してくれるのかを事前に確認しておきましょう。万が一の不具合が起きた際の窓口や、保証期間・対象範囲を把握しておくことで、安心してリフォーム後の暮らしをスタートできます。ご紹介したタイプや費用相場も踏まえつつ、「保証面も含めて納得できるか」を一つの基準にしてみてください。
【実物を見て確認する】
カタログやWebの写真だけではなく、可能であればショールームや店舗で実物を確認し、ボウルの高さやカウンターの奥行き、収納の使い勝手などを体感しておくと安心です。理想のイメージと実際のサイズ感・質感にギャップがないかをチェックしながら、ご自身の予算と理想に合った一台を選びましょう。
まとめ
このコラムでは、いま選びたい洗面化粧台のタイプと機能、その費用まで解説しました。
洗面化粧台のリフォームはライフスタイルにあった「商品」と「費用」、そして信頼できる「リフォーム会社」選びが成功を左右します。ご紹介した費用を抑えるコツや会社選びのポイントを参考に、ご自身の予算と理想に合った最適なプランを見つけてください。理想の洗面所づくりへの第一歩として、ニトリのオリジナル洗面化粧台もぜひご検討ください。機能性、デザイン、そしてコストパフォーマンスを兼ね備えた豊富な選択肢から、ご家族にぴったりの一台が見つかるはずです。