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ニトリのSDGs

SDGs推進室対談

ニトリグループは、「ロマン実現に向けた歩みとともに、
世の中の課題を解決し、より良い未来を目指します。」
という方針を掲げ、サステナビリティ推進に向けた
取り組みを行っています。
ニトリグループらしいサステナビリティ経営に対する想いを
聞いてみました。

  • Member01

    SDGs推進室

    D.A

    店舗運営部や社長室を経て、サステナビリティ分野の広報を担当するSDGs推進室のリーダーに。仕事のやりがいとして感じているのは、ニトリグループの企業価値向上や持続可能な未来の実現に貢献していけるところ。

  • Member02

    新卒採用部

    I.S

    店舗のフロアマネジャーなどを経験した後に、新卒採用部に配転。学生もニトリのサステナビリティ活動に関心をもっていることを実感しながら、学生目線のコミュニケーションを意識して日々の採用業務を担当。

※撮影時のみマスクを外しております

Talk Theme ニトリの
ビジネスそのものが、
サステナビリティに
通じている。

学生からも注目されている
ニトリのサステナビリティ。

I.S

まずはSDGs推進室について教えていただけますか。

D.A

私たちは、ニトリグループが今後も企業価値と持続可能性を高め続けていけるように舵取りをしていく部署です。世の中から求められる環境・社会課題の解決に対し、経営陣やさまざまな部署と連携しながらニトリが歩むべき方向性を考えます。私は部署のなかで「サステナビリティ分野の社内外広報」の業務を担っており、統合報告書やウェブサイトでの開示のほか、社内向け啓発動画やコンテンツの制作を行っています。

I.S

私も日頃からSDGs推進室のコンテンツをチェックしています。というのも、昨今は学生もSDGsやサステナビリティに対する関心が高いんですよね。ニトリでそのような活動に関わっていきたいという人も多くいます。

D.A

それはうれしいですね。若手の方をはじめ、従業員から意見や提案をいただくことが多いので、注目してもらえていると感じています。サステナビリティへの意識の高い人が増えて活動がさらに盛り上がっていくことを期待しています。

関係各所と足並みを揃えながら
全社一丸となって推進していく。

I.S

代表的な事例として、どのような取り組みがありますか。

D.A

多くの反響があったのは、商品の回収キャンペーンですね。羽毛布団やカーテンを販売元に関わらず店舗で無料回収し、リサイクルやリユースにつなげていく取り組みを行いました。

I.S

たしかにインパクトのある取り組みでしたね。とはいえ、苦労されたことも多かったのではないでしょうか。

D.A

そうですね、社内外広報担当として、従業員にキャンペーン自体を「自分ごと」として捉えていただくために試行錯誤しました。お客様や従業員をはじめ、世の中に対してもこのキャンペーンが「お客様の困りごとを解決すると同時に、環境にやさしい取り組み」だと認知していただくことが重要です。そのために、社外向けのニュースリリースや店頭ポスターにおける言葉の選び方や表現の一つひとつにこだわりました。また、従業員向けには回収した商品がどのように分別・分解されて生まれ変わっていくかの工程を追った動画コンテンツを配信しました。
その甲斐あってか、お客様から当初の予想を大幅に上回る量の商品を回収できて、現場の従業員からも「わが社の取り組みが社会貢献につながっている実感があり、高いモチベーションでキャンペーンに取り組むことができた」という声をいただきました。

サステナビリティ活動の事例

  • more

    ペットボトル等の
    リサイクル原材料をつかった
    カーペット・ラグ製造

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    羽毛布団の
    回収と
    リサイクル活動

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    商品パッケージの
    ダウンサイジングによる
    CO2削減

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    温室効果ガスの
    排出削減に向けた
    活動

ペットボトル等の
リサイクル原材料を
つかったカーペット・ラグ製造

タイにある自社工場「サイアムニトリ」では、ペットボトル等のリサイクル原材料を繊維化し、ラグ・カーペットを製造しています。ペットボトル等をチップ化し再利用することで、限りある資源を有効活用するとともに、リサイクル原材料を使うことで、バージン原材料(化石燃料といった限りある天然資源など)の使用量削減にも貢献しています。
また、着色工程では、限りある水資源を守ると同時に、汚染防止にも取り組んでいます。一般的な染加工の着色工程では、大量の水と熱を使って染色します。また、その後の汚水処理も避けることはできません。一方、サイアムニトリのラグ・カーペットは、リサイクル原材料に直接顔料を練り混み着色します。そのため、着色工程において水を使用せず、着色後の汚水処理も発生しません。

お客様と取り組む、
資源循環・再製品化
羽毛布団のリサイクル活動

資源循環・再製品化推進の第一歩として取り組んでいるのが、羽毛布団の回収とリサイクルです。お客様のご家庭で不要になった羽毛布団を、販売元に関わらず店頭で無料回収し、解体・洗浄加工のうえ、再製品化するという取り組み。本取り組みにより、回収から再製品化・販売に至るまで循環させる仕組みを構築することができました。「限りある資源だからこそ、捨てる。より、リサイクルという選択。」という考えのもと、お客様とともに持続可能な未来を目指します。

商品パッケージの
ダウンサイジングによる
CO2削減

商品梱包のダウンサイジングを進め、コンテナやトラック1台あたりの積載率を増やすことで、物流過程におけるCO2排出量削減につなげています。例えば、ベッドマットレスは独自の圧縮技術により、商品パッケージを4分の1まで圧縮。輸送時にコンテナやトラック1台に積載可能な商品数が増えたことで、商品輸送効率が大幅に向上し、輸送にともなうCO2排出量の削減につながっています。また、パッケージのサイズが小さくなったことで購入後すぐに持ち帰りが可能になり、お客様の便利なお買い物にもつながっています。

気候変動への
影響緩和に貢献

ニトリグループは、気候変動を早急に対処していくべき大きな問題と捉えており、温室効果ガス排出量を削減し、気候変動への影響緩和に貢献したいと考えています。2021年度、重要な経営課題である気候変動への対応をさらに実効性のあるものにするため、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同を表明。同時に、賛同企業や金融機関が議論する場である「TCFDコンソーシアム」に参画しました。2050年度には、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目標に掲げ、太陽光発電などの再生可能エネルギーの利活用や、エネルギー効率の高い電気・ガス設備への入替え、ニトリグループ施設への熱遮断性の高い建築方法・建築素材の採用など、複数の施策を進めていきます。

ロマンとビジョンが
ニトリの本質であり原動力。

I.S

サステナビリティという観点で「ニトリらしさ」は、どのようなものだと考えられますか。

D.A

やはり「製造物流IT小売業」という一気通貫のビジネスモデルが大きなポイントですね。サステナブルな視点から全体最適を考えたアクションが可能になるだけでなく、サプライチェーンのあらゆる段階で、それぞれの環境・社会課題の解決に挑戦していけるのはほかの企業でもなかなかできないことだと思います。
先ほどご紹介した「商品回収キャンペーン」においても、店舗や物流、製造部門を自社で担っていることが大きな強みとなり、追加で大きなコストや環境負荷をかけずに「循環」させる仕組みを構築することができました。

I.S

なるほど。それに加えて、配転教育によるメリットも大きいと感じました。部署やキャリアによって、サステナビリティの解釈も変わりますからね。社員一人ひとりの知識や経験を、サステナビリティの活動に活かしていけることもニトリらしさかなと。

D.A

たしかにそうですね。ニトリグループのサステナビリティ推進の要である「ビジネスモデル」や「配転教育」は、ニトリグループの「ロマン」と「ビジョン」が起点となって生まれたもの、というのが最大のポイントだと私も思います。お客様の不平・不満・不便を解決するための試みや、徹底的な効率化・コスト削減の取り組みなど、ロマンの実現に向けたニトリグループの歩みそのものが「サステナブルな取り組みだった」と言えるのが一番のニトリらしさかもしれません。

ニトリグループの価値創造モデル

「製造物流IT小売」に
「循環」を加えた新たな形を目指す。

I.S

今後の目標や具体的な活動方針を教えてください。

D.A

今後は「循環」が活動のキーワードになると考えています。お客様が商品を使い終わった後のことまで考えて商品を企画・検討するだけでなく、回収し、新しい資源や商品に生まれ変わる品種や品目を増やしていきたいです。「捨てる」以外の選択肢をつくることは、環境や未来にやさしいだけでなく、お客様が安心してお買い物を楽しむ後押しにもなると思うんです。いずれ、ニトリの多くの商品が「循環」できるようになったら理想ですね。

I.S

SDGs推進室は「サステナブルをジブンゴトに」という方針で、従業員への周知も積極的に行っていますよね。私たちとしても日々、サステナビリティへの活動を意識するようになりました。

D.A

そう言ってもらえるとうれしいです。会社全体の意識を高めていけば、社会的にもっと影響力のある取り組みができるようになるはず。ニトリグループとして「暮らしを豊かにするもの」「お手ごろな価格であること」は前提としながら、これからもさまざまなことに挑戦していきたいと思っています。